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2008年08月13日

妻子と別居しており、世話になった姉と妹に相続させる遺言作成

今日の遺産相続相談


●相談者

私は、妻子と長年別居しており、近所に住む姉と妹に生活の面倒を見てもらっていましたので、妻子には相続させず、姉と妹に遺産を相続させたいと思います。


■アドバイス


相続権のない姉妹に遺産を承継させる方法について


兄弟姉妹は、被相続人に子供やその孫等の代襲相続人がなく、直系尊属(両親・祖父母)がいない場合に、初めて相続人となります。

したがって、妻子がいる被相続人の姉妹には、相続権はありません。

しかし、相続人でなくとも、遺言(遺言状)の効力発生時に生存していれば受遺者になることができるため、被相続人は、妻子がいても、相続人でない姉妹に遺贈により遺産を承継させることができます。


妻子の遺留分


ただし、遺贈には、遺留分に関する規定に違反することができないという制約があります。

妻子には、被相続人の財産の2分の1の遺留分があります。

したがって、妻子が遺留分減殺請求権を行使すれば、相続財産の2分の1は、妻子に移転します。

被相続人が、遺言(遺言状)の中で、遺産が形成された原因など妻子に相続させない趣旨に言及することも考えられますが、その記載に拘束力はなく、妻子の遺留分減殺請求権を奪うことはできません。

もっとも、遺留分減殺請求権は、相続の開始及び減殺すべき贈与又は遺贈があったことを知ってから1年以内に行使しないと時効により消滅しますし、相続の開始及び減殺すべき贈与又は遺贈があったことを知らなくとも相続開始時から10年を経過したときも、消滅します。

したがって、この事例のような遺言(遺言状)であっても、妻子が遺留分減殺請求権を行使しなければ、被相続人の姉妹に遺産をすべて残すことができます。



本日の相談者における遺言のひな形はこちら


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